~入学式~

Story小説

声をかけるといつもとは違い悲壮感たっぷりな様子で元気もなかった。


『学校始まったばっかなのになに暗いオーラ出してんだよ。それじゃあ女寄ってこんぞ。』


と普段と違う光輝を必死に励ます愁。


「もう学校なんかいいや。」


『お前しか教室にいないし何かあったんか?』


「実は俺、さっき生まれて初めて告白したけど振られた。この学校のタメでさ


全国NO.1になった女がいるって知ったからこの学校に入ったのにもう用済みだわ。」


『でもまだ女なんか腐るほどおるやん。そんな暗いオーラ出したら光輝らしくないぞ。いつもの俺らの逆やんか。』


「そやな。やっぱ愁がおると楽しいわ。お前も高校では彼女作ったり遊びまくったりしろよな。」


だんだん話していくうちにいつもの光輝に戻っていったので愁は安心した。


だが麗華への愁の気持ちの変化によって次第に光輝と愁の距離は遠のくこととなる。

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